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P1哨戒機
・千葉県 S.I様 ご依頼品
フォックスワン 1/144Scale 3Dプリントキット

近年の3Dプリンターの技術の向上は目まぐるしいものがあり、誰でも簡単に高い精度のスケール物のガレージキットを作れる時代がやってまいりました。
今回ご紹介いたしますキットは近年巷でも見かけるようになった3DプリントキットのP-1哨戒機です。
ここNAGAEアートプロダクションの工房の上空でもブルーグレーのこの機体を見かける事もあります。

防衛省技術研究本部と川崎重工業が開発し、川崎重工業が製造、海上自衛隊が保有・運用するP-1は
ターボファンエンジン4発の中型機で、海上自衛隊がP-3Cの後継機として運用する固定翼哨戒機です。
ジェット機ならではの高速性を求め、主翼・尾翼共に後退翼を備え、主翼は低翼配置、着陸装置の車輪は胴体と主翼の付け根に設置されており、機体サイズに似合わない4発機であることを除けば、外観は一般的なジェット旅客機と変わりません。
これらの形状は60年代末 のPX-L検討で川崎が提案した機体の特徴(4発ジェット機)をいずれも引き継いでおり、
川崎がP-3Cの生産中も国産哨戒機の構想を持ち続けていたことが窺えます。
4発エンジンでは2発エンジンより燃費面および整備コストでは不利になりますが、島嶼哨戒地域への到達時間短縮、哨戒機器の電源確保、低高度飛行での騒音軽減、任務時の生存性向上(すぐに不時着できるとは限らない洋上では特に重要なポイントである)が図られています。

それでは早速製作にとりかかりたいと思います。
このキットは胴体を上下貼り合わせる構造なのですが、細々したパーツが全て胴体内部に伸びたランナーに成型されているというプラスチック製やレジン製のキットでは中々お目にかからないパーツ構成ですので破損しないよう細心の注意を払いながら切り離しましょう。
全てのパーツが切り離せたら、後は普通のキットと同じように組立てることができます。
丁寧に一つ一つのパーツのゲートやサポート材の残りを処理し、接着できる箇所はどんどん接着していきます。
主脚とエンジン以外のパーツは全て接着して、完成後に外れないようにガッチリと固めてしまいます。

下処理が全て終わったら次はいよいよ塗装へと移ります。
サーフェイサーを吹いたら全体に白を重ねます。乾燥を待った後にマスキングをして、目を引く胴体の赤ラインの塗装をします。
この段階で塗装の全てが決まってしまう一番の山場なので、慎重に実物の写真を見比べて左右同じ位置・高さにマスキングをしましょう。
赤の塗装が終わったら残すは機体先端のグレーはグルっとマスキングして塗装、お腹側のグレーグリーンはモールドに沿ってマスキングして塗装とガイドのモールド通りの塗り分けですので特に難しい事はありませんでした。

最後に見た目以上に数の多いデカールを貼り、クリアーでコートして完成です!

胴体パーツをランナーとする珍しいパーツ構成のキットでしたが、流石3Dプリントキットなだけあって
パーツ同士の合いは何も言うことが無いほどの精度でした。
なかなか店頭でみかけないキットですが、見かけた際には是非またチャレンジしたいキットです。

皆様も一度手に取ってみてはいかがでしょうか。