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一式陸上攻撃機/九六式陸上攻撃機
・東京都 K.A様 ご依頼品
ハセガワ 1/72Scale プラスチックキット



旧日本海軍が誇る陸上攻撃機の中でも、終戦まで主力機として運用された有名な攻撃機が一式陸攻(緑色の方)です。
日本が開発した欧米の機体と同等のスペックを有する最初の主力機九六式陸攻(迷彩の方)の後続機で、時期主力機となる筈だった陸上爆撃機 銀河の開発が遅れた為、太平洋戦争の終結まで主力機として活躍しました。九六式は太平洋戦争初期まで運用されており、以降は一式にバトンタッチしています。
一式陸攻は山本五十六が最後に搭乗した機体としても有名で、1943年4月に前線を視察していた山本五十六搭乗の一式陸攻が米軍によって撃墜され、海軍甲事件の名前で現在も歴史に名前を遺しています。
旧日本海軍の歴史を空から見守り続けた歴史的機体を製作していきます!

時代を問わず戦闘機の基本はコクピットからの製作です。シートやその周り、操縦桿等のパーツを組立てます。機体内部色で塗る部分(コクピットや支持脚の収納部分など)を塗装し胴体を貼り合わせ、必要な部品を取付けて行きましょう。取付けて色が入らない様にコクピットをマスキングしたら、いよいよ外側の処理に入ります。
ここで注意すべき点はキットの製造年代です! キットが古い場合、本来目立たない筈のリベットがくっきり飛び出てしまっている「凸モールド」と呼ばれるディティールが付いているキットがあります。ここは凹んだリベットモールドを打ち直し! というのも良いですが、これが古いキットの味とも言えますので、最終的には各々のお好みで処理をしましょう。
今回は一式陸攻が凸モールドで、これを生かして製作しております。ただ合わせ目消しの過程でやむなくリベットを削りながら処理をしなければならない部分が発生しました。なるべく落とすモールドは最小限に留めて、無くなったモールドはパテ等をよく尖らせた爪楊枝の先に付けて、等間隔に置く様にして盛りつけましょう。
凹モールドに変えたい方はハセガワからリベット打ち用のツールがいくつも発売されておりますので、是非利用しましょう!

塗装です。九六式の迷彩表現はお客様のご希望でくっきりとした塗り分けにしています。説明書の塗り分け/デカール指示を参考に、目算でマスキングテープをカットして貼付けました。目算でやる自信が無い方は、指示図をキットと同じ大きさにコピーして、図の模様を型紙にしてマスキングテープをカットすると正確に形が出せます。
大変なマスキングの塗装が終わると、更に大変なキャノピーの塗装が待っています! 爆撃機や攻撃機は形質上窓が大きくとられており、形を追うだけでも大変なほど窓が区切られています。マスキングテープを小さくカットして、一つ一つ形や位置がずれない様に丁寧に貼り込みます。迷彩のマスキングよりも大変かもしれません・・・。
ここまでの塗装で、「ピカピカなものじゃないから表面がざらついても良いや」と思って作業しようとしている方はちょっと待って下さい! 仕上げる前に表面にざらつきがあると、表面が汚くなるだけでなくデカールが食い付かなかったりスミ入れが滲んでしまうことがあります。最終的にツヤを落とす仕上げでも、デカールを貼るまではなるべく綺麗な表面に仕上げる様に心がけましょう。

最後は張り線の取り付けです。リギングの素材は様々な素材が用いられてきましたが、今回はモデルカステン製メタルリギングを使用しました。用途別に太さが用意されているだけでなく、予め黒で塗られているので取付けるだけで様になります。
接着の際はゼリー状瞬間接着剤を使用し、周りに指紋がつかない様に気をつけて点付けして行きます。このとき接着面やその付近に指の脂が付いていると、その部分に接着剤が反応して白化することがあります。最後にミスしない様に要注意!
完成した陸攻は、世界中の空を駆け抜けた勇姿を讃えた、リアリティ溢れる一作に仕上がりました。
ウレタンコートで煌めく模型だけでなく、ミリタリー関連も素晴らしいクオリティで製作します!