クリックで画像
が表示されます


「MAD MAX2」
ランダウ
・宮城県 Y.T 様 ご依頼品
・アオシマ、Broken Heros(トランスキット)1/24 Scale 「インターセプター」プラモデル改造

 

多くの人がイメージするMAD MAXのイメージが固まった第二作目MAD MAX2。一作目と比べておよそ十倍の予算が投じられ、世界観やメカニックが大幅にイメージアップされて迫力満点の作品に仕上がりました。現在も熱狂的支持が高い本作は、前作から引き続き登場するマックスの愛機V8インターセプターをはじめとして、数多くの車やバイクが暴れ回る点が最大の魅力です。
今回製作した車、一目で「あれか!」と分かる方はディープなファンだと思います。この車ランダウは、2冒頭でマックスとカーチェイスを繰り広げていた野党のマシンで、映像に収まっているカットだけで数えると1分も登場していない、知る人ぞ知るマシンなのです。一発目の登場なので数あるマシンの中でも記憶に残りやすい方とも言えますが、全体が映るカットはごく僅かで、「車自体は覚えているけれど、どんな形か分からない」方が大半かと思います。
この激レアマシンを、劇中さながらのイメージで再現します!

今回製作したランダウは、以前弊社で製作したイエローインターセプター達と同じBroken Heros製のトランスキットを用いて、同じV8インターセプターを種車に改造したモデルです。(イエローインターセプター/ビッグボッパーはこちらから
改造キットですので、まずは具体的にどこの形状が違うかを確認します。
種車のV8インターセプターはボンネットの先頭部に通気口があり、真ん中にむき出しのエンジンが乗る形となっており、ライトやバンパーが直線形の面で構成されています。対してランダウはゆるやかなカーブを描くボンネットに2つのエンジンが顔をのぞかせており、ライト回りはメッシュに覆われておりバンパーのサイドには円筒形の装飾が施されている等、色以外で共通点を探し出す方が難しい程に差が有ります。またインターセプターでは下から伸びていたマフラーが、ランダウはサイドから出ている事で側面の印象も大きく異なっています。2枚目の画像にて、基のキットと比較出来る画像をご用意致しましたので、ご覧下さい。

基本的な加工は、トランスキット付属の説明書に合わせて種車のボディをカットして、トランスキットのレジンパーツを取り付けていきます。説明書の指示通りの寸法でカットして行けばレジンパーツが収まるようになっていますが、カット前に必ず実物を照らし合わせて完成形をイメージした上で作業に取りかかりましょう。また説明書の指示の中には、カット後にパテ埋めして隙間を処理する指示が入っているところもありますので、ディーラーHPの完成画像や実車の画像を参考にして形状を合わせて行きます。部品の合いが良くない所は、パテを流し込んだり更に切り接いだりして、少々強引に合わせます。
前回製作したイエローインターセプター同様、今回のキットも歪みや気泡が相当数あり、部品の処理だけでも大仕事でした。特に気泡が多かったフロントバンパーは、表面をパテでコーティングしてようやく平滑な面になりました。
ランダウの特徴の一つに、サイドから伸びるマフラーがあります。もちろんキットにこの部品が付いているのですが、蛇腹状の部分は気泡とパーティングラインで形が分からなくなっていた為、全て削り飛ばして針金を巻き付けて再現しました。元の部品を造形し直すよりも簡単かつ綺麗に仕上がりました!
このキットの手強い所は、気泡や歪みだけではありません。一部の部品は成型時に発生した収縮によって大きさが揃わなくなってしまっていました。もちろん縮んでいる方の部品を正しいサイズの部品に合わせる形で加工します。

塗装はお客様からのご要望で、頂いた資料に合わせたウェザリング仕上げを施しました。つや消し黒のボディに、削ったパステル等で土砂に汚れた雰囲気を出して、お客様の完成イメージに近づけて行きます。今回はご要望に合わせてつや消しの表面から汚しを施しましたが、より実車感を出す方法としてはじめは新車と同じ光沢に仕上げてから汚しを入れてツヤを落として行く方法もあります。
汚し塗装はつい楽しくなってあちこちに入れたくなってしまいますが、気がつくと汚し過ぎてきたなく仕上がってしまうことがあります。実際の車がどう走るのか、どういう所が汚れやすいのかを考えた上で、作業中に一度手を止めて全体を見て、バランスがおかしくなっていないか確認しながら作業しましょう。


完成したランダウは、各所にちりばめられた髑髏の意匠が妖しく際立つ、実に「ワル」なカッコいいマシンに仕上がりました!