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新世紀エヴァンゲリオン」より
綾波レイ シースルー
・東京都 N.S 様 ご依頼品
・サイバーダウンソリッド   1/3.5 Scale レジンキット

1995年のTV版放映から20年余が経過しましたが、老若男女問わずこの作品とこのキャラクターを知らない人の方が少ないのでは? と思う程の知名度を誇る【新世紀エヴァンゲリオン】のメインヒロイン、綾波レイ。ミステリアスさと儚さが魅力で、彼女の存在があってこそかつての大ブームが巻き起こったと言っても過言ではありません。
エヴァンゲリオンはガレージキット業界を広く普及させた作品でもあり、当然ながらレイを始めとするキャラクターフィギュアも今日に至るまでにものすごい量が発表されました。今回製作したキットは、その中でも傑作の誉れが高く、現在でも弊社にお問い合せが絶えないキットです。
早速製作して行きましょう!

今回の製作工程を説明するにあたり、まずこちらのキットの素性を知って頂く必要があります。本キットは原型師荒木元太郎氏が手がけた物で、バージョン違いで複数が存在します。今回のキットはプラグスーツが透明で整形されたバージョンで、素肌とプラグスーツとの透け具合を楽しめる内容となっています。本作レイではうっすらと肌が見える程度に調整してありますが、完全に透けて見える仕様にも仕上げる事が出来るのです。
もう一点の特徴として、ドール用のウィッグやドールアイが付属しており、髪は同じレジン樹脂で整形された部品と選択式で組み付ける事が出来ます。キットのままではどちらか片方しか選べませんが、今回は頭部を複製して両方のバージョンを差し替えで楽しめる様に仕上げました。

前置きが長くなりましたが、下地処理に入ります。全体的に状態が非常に良好なキットですが、プラグスーツは透明度が高いクリアレジンで整形されている為、湯口やパーティングラインを処理する際はくれぐれも余計な傷を入れてしまわない様にペーパーを当てる面は極力最小限に抑える必要があります。
プラグスーツが全て組立て時に取付ける仕様になっている為、本体としっかり部品が合う様に仮組をしましょう。内側で干渉する部位があったり隙間が空いてしまうと、完成後に透けて目立ってしまうので注意すべきポイントです。

下地処理を終えたらいよいよ塗装です! やはり一番力を注いだポイントはプラグスーツの透け具合です。お客様のご指定に合わせて、うっすらと肌が透けて見える程度の透過具合に調整しました。更にその表面はパールホワイトでコートしてあり、肌色も合わせて非常に繊細な色彩を表現しました。
透明具合を活かす塗装が難しいキットですが、難所はそこだけではありません。プラグスーツ全体を縁取るシルバーのラインはメッキテープを貼り込んで再現する様に指示されており、カットしながら貼っていくのですが、これが非常に大変! 急な角度の曲面に合わせて貼る箇所が多く、なかなか綺麗に定着してくれないことがありますので、根気との戦いになります。キットには専用のテープが付属していますが、ハセガワ製のミラーフィニッシュシートが曲面に馴染みやすく粘着力も強いのでそちらがお勧めです。

大変な塗装を終えると、また大変な組立てが待ち構えています!
前途の通り、肌とプラグスーツの密着具合が重要なキットです。ピッタリはまる様に取付けていかなければなりませんが、実はキット指示ではスーツの黒部分をタイツで表現する様に記されています。プラグスーツでタイツを固定していくのですが、肌に密着する様に張らないと不格好な上、タイツの余白を大きくとりすぎるとスーツ側から透けて見えてしまうので、その調整が厄介です。
ウィッグは複製して用意した頭部に取付け、ドールアイは1セットしかキットに付属していない為、もう1セットをお客様にご用意頂きまして、加工した上で取付けています。

完成したレイは、キャラクター性が十二分に表現されながらも原型師の独創性も込められた、美しいフィギュアに仕上がりました!