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EF65 506号機
・神奈川県 T.Y 様 ご依頼品
・つぼみ堂  1/80 Scale (HO) ブラスキット改造



EF65形電気機関車は1965年に国鉄が開発した直流用電気機関車です。
1979年までに国鉄電気機関車史上最多の308輛が製造されました。

今回はお客様よりお預かりした今は亡きつぼみ堂の完成品をリペイント致しました。
この商品はお客様が幼少の折にお爺さまよりプレゼントされた品を大事に持っていた商品だとのことで
お預かりした時点で運転台の周囲はスポンジが塗膜に食い込み、屋根は金属地に発生した緑青により
塗膜が押し上げられボロボロ、と全体的に経年劣化による塗膜の痛みが見られました。

一部無くなっている部品もありましたので、現状で手に入るパーツを集めてディテールアップもしてあります。

リペイント作業は現状で塗られている塗装を剥ぐ所から始まります。
溶剤に漬け込むと塗装の膜は素直に剥がれて綺麗になりました。
塗装の剥離の次は下地のチェックです。
ハンダの弱い所の補強や前面側面の合わせ目消し、大量に盛られているハンダのキサゲとやる作業は多いです。
今回は塗膜は簡単に剥がれましたが、下に塗られているプライマー層が頑固で全く剥がれてくれませんでした。
リューターのワイアーブラシを全面に当てて頑固なプライマーを地道に剥がす作業は相当な労力ですが
ハンダのキサゲと同時に行えたのは幸いでした。
リペイントの大変な箇所は下地作りです。
製品によっては焼き付け塗装がされており、溶剤に全く反応しないものもありますので
モーターツールを上手く活用して効率よく作業を進めていきます。

下地の処理が終わったら次はディテールアップです。
塗装前に改造した箇所で一番の難所はテールライトの交換です。
元から付いていたテールライトが実車と形状が違うので交換しましたが
元に付けられていたものはサイズの大きな物でしたので、パーツの基部だけ残し
周囲は削り取り新たにテールライトのパーツを埋め込みました。

下地、改造と終わると次はいよいよ塗装です。
お客様のご希望の色味の青とクリームを調色し塗装していきます。
細かなニュアンスまで再現して調色しますので、世界にたった一つの自分だけの1輛になりました。

塗装後に製造銘版やナンバーを取付けていき、最終的には弊社お得意のウレタンクリアーによるコーティングです。
この時点でインレタやプレートの類はウレタンに閉じ込められますので触っていたら取れてしまった…というハプニングも起こらなくなります。
ピカピカのウレタンクリアは表面の保護だけではなく、防汚効果もあります。
模型にほこりは大敵ですが、ウレタンコートの表面は汚れが乗るだけなので
刷毛ではたくと埃は綺麗に取れます。
汚れた場合も食器用洗剤を薄めたものをスプレーして拭き取ると綺麗になります。
今回のように細かな部品もクリアー層に閉じ込める事により外れるリスクも無くなります。
いいことづくめですね。

リペイントの完了したEF65は最初のボロボロの状態が嘘のように綺麗に生まれ変わりました。
細かなパーツ交換・追加、ウレタンクリアーのよる半永久的な輝きは
今までの思い出を残したまま、新たな思い出を作ってくれる事でしょう。