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黒部渓谷鉄道
EDR17/28

・東京都 K.H 様 ご依頼品
・ワールド工芸  1/87 Scale ブラスキット

黒鉄の愛称で知られる富山県の黒部川を走るトロッコ列車は、日本では数少ない特殊狭軌(ナローゲージ)の中で有名な鉄道です。
もともとは黒部川周辺の開発でレールが敷かれて資材運搬の為に走っていたのですが、現在では主に観光路線として活躍しています。
(一応開発当時も旅客を扱っていたようですが、もともと人を運ぶ事を想定していない路線だったので切符に「生命の保証はしない」旨の注意書きがあったとか・・・。)
動力車は専ら重連結で組まれており、本作例もその状態を再現しております。
それでは早速作って行きましょう!

ワールド工芸製のキットはほとんどがエッチングパーツからできており、今回の様な箱車は「手間はかかるが比較的作りやすい」印象だったのですが、このEDRは前面に他の車輛には無い構成の部品が集中しているため、小ささもあって中々作るのが難しいキットになっています。特に前面の窓が飛び出ているEDR28が曲者で、説明書の指示通りに作ると前面ガラスを嵌めてからサッシを接着する方式になるのですが、そうするとガラスの厚みが外側に出てしまい不格好になってしまいます。そのため今回は先に前面サッシをハンダでつけてから、他のガラスと同様に裏から合わせて接着する事にしました。 サイズの調整や接着面積の確保がシビアですが、こちらの方が断然見映えよく仕上がります!
本キットのビューゲルは昇降機構がないため、上げた状態か下げた状態かで選択して固定する必要があります。今回はお客様のお好みに合わせて、上げた状態での完成としました。

塗装の肝はボディのオレンジ色です。ワールド工芸の作例ではオレンジが強すぎるので、実車に合わせて色の調子を落ち着かせました。オレンジは色の中でも日光の当たり具合で見え方が大きく変わってきますので、色々な写真資料と照らし合わせて、一番イメージに近い色を探し出しました。
台車は他の車輛のように黒やグレーではなく、深い紺色の様な色です。ここもEDRの特徴ですので、間違えずに塗りわけましょう!

完成した車輛はとても小ぶり(Nゲージサイズ!)ながらも、密度感がしっかり出た情感溢れる完成品に仕上がりました!