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名鉄7700系電車
・東京都 S.O
様 ご依頼品
・カツミ  1/80 Scale (HO) ブラスキット

日本を代表する特急列車パノラマカーこと名鉄7000系は、跳ね上がり続ける需要に応える為に様々な形式の中間車を増設し、混雑に対応しました。この7700系も7000系の中間車輛であり、7000系の編成増備の為に用意された車輛ですが、非混雑時は単体で運行が出来るように運転席が設けられていました。展望台が無いことから、セミパノラマカーとも呼ばれ愛されてきました。
1980年代に改装され白の帯が入る、所謂白帯車になりました。今回は改装前の姿を再現しました!

このキットは以前弊社で製作して現在カツミ目黒店に展示されているものと同一です。(参考→弊社ブログ
展望台の無いセミパノラマカースタイルなので、形状的に組みにくい所はありません。シンプルな形状とカラーリングだからこそ、パイピングや手すり追加などのディテールアップを施すと存在感がぐっと増します!


塗装は弊社お得意の名鉄スカーレットを吹き付けています。スケール感を考慮して、本物よりも少し明るく鮮やか目に調色して、模型として並べた際に実車の雰囲気がしっかり出るように仕上げています。(実車と全く同じ色を模型に吹くと、濃かったり暗かったりとイメージが合わないことがよくあります。)
今回は白帯が入らないので、Hゴムやサッシを塗り分けたらそのままウレタンコート! ブラスキットのシャープさを殺さないようにごく薄くクリアーをかけて、付着した僅かな誇りのみを磨き落とすようにしてほぼ触らないように仕上げました。磨ぎ出さずとも十分な光沢感を表現するのは、熟練した技術が必要なのです。
また名鉄車輛は室内の表現も気合いを入れます! 座席の塗り分けはもちろん床板に走る赤ラインもしっかり再現しました。(床板は写真では写せない部分なので、直接現物でご確認頂けないと分からないのが惜しいです)

最後の組立てで、お客様からご要望を頂きました。キットではヘッド/テールライトはダイオードの使用を推奨されており部品も付属するのですが、今回はモデルシーダー製のLEDに置き換えました。文で書くのは容易なのですが、組み合わせてきちんと前進後退で切り替わるようにするには入念な調整が必要で、かつ仕込んだ球の数の分だけ配線が増えますので(加えて室内灯の分も加算されます!)、極力見えないようにする配慮を施したりと、見えない所ですが相当力を注いで完成させました。

完成した車輛は、新規に組み込んだLEDの美しい輝きを放つ、最上の完成品に仕上がりました。名鉄車輛は見た目の綺麗さもさることながら、誕生経緯にそれぞれドラマがあり、調べていてとても楽しい車輛ですね。