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115系 しなの鉄道 ろくもん
・長野県 T.T 様 ご依頼品
・TOMIX  1/80 Scale (HO) プラスチック完成品改造

2014年7月、長野を走るしなの鉄道に新たな車輛が誕生しました。
九州新幹線787系のデザインに始まり、最近では豪華列車七つ星で一躍話題になった、プロダクトデザイナー水戸岡鋭治デザインの車輛は、115系をベースにした独特の赤色が映える車体に生まれ変わりました。
名前の縁にちなみ、真田氏のろくもんの意匠がちりばめられており、金のカラーも相まって豪華な雰囲気満点です!
今回はろくもんを、どこよりも早く再現しました!

お預かりした車輛は長野色の115系でしたので、まずは塗料の剥離から始めます。
金属製ですとシンナーやワイヤブラシ等で強引に剥がせますが、プラ相手ですとそうはいかないので、サンドペーパーで丁寧に磨いて剥がしていきます。
実車は115系を基本としていますが、大きな違いは側面中央部の窓です。本来扉がある部分が埋められ、新たに窓が新設されています。もちろん模型でもその部分を再現すべく、プラ板やパテで加工を施しました。後の塗装を考慮して、新規に作り起こした窓はしっかりアトハメ出来るように加工します。
手すりも製品の状態ではそれらしき形に浮き出ているだけでしたので、切り飛ばして真鍮線で新規に作成! 更に精巧な見映えになります。

塗装はお客様からお預かりした写真資料を参考に、絶妙な赤色を再現!
塗り分けは殆どない車輛ですが、手強いのはデカール! 製作した段階ではどのメーカーからも発売されていなかった為、1から作り起こしています。
全3輛からなる車輛には様々なマークが入っていますが、それぞれの車輛で役割が異なる為に刻まれているマークも車輛ごとに差異があります。1輛1輛差異をじっくり見極めて、デザインを起こしていきます。
データ起こしだけでなく、印刷も大変! メインカラーは黒と金の2色のみですが、使用しているプリンタの性質上金色の上から黒を乗せることが出来ないため、印刷の順序やデータの作り方も熟考しなければなりません。ただ刷るだけでは、このデカールは作れないのです。
全てのデカールを貼り終えたら、ウレタンクリアーで重厚なクリアーに仕上げます。

完成したろくもんは、高級感溢れる光沢を放つ、文字通りワンオフの完成品に仕上がりました!
今回製作に当たり、多数の実車の写真を拝見しましたが、外観はもちろん内装も高級感とぬくもりに溢れた、素晴らしい車輛ですね。
実車にも是非乗ってみたいと思いながら、完成した車輛を出荷し見送ったのでした。