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新京成100形電車
・大阪府 O.K
様 ご依頼品
・モデルワークス  1/80 Scale (HO) ペーパーキット

この車輛を見て新京成の表記で「あれ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
1926年にロールアウトした100形は当初京成電鉄で運用されました。外観や細かな仕様は当時の車輛としては平凡なスタイルをとりつつも、同電鉄では初の半鋼製電車・パンタグラフ装備です。後に屋根が木製から鉄製に変わった126形が導入され、双方とも長期にわたり使用され続けました。
新京成電鉄に譲渡されたのは1963年のことです。戦前の設計だった為窓枠のアルミ化等の近代化改修が施され、全金車の126形を中心に運用されます。1987年に最後の車輛が廃車となり、のべ61年にも渡り前線で運用され続けたのでした。
今回は歴史の深いこの車輛を、ペーパーキットで再現します!

ペーパーキットはブラスキットよりも比較的安価な傾向にありますが、綺麗に組立てるとなるとブラスキット以上の手間と技術が要求される場合があります。
接着剤で貼り合わせて組んでいきますが、プラやブラスと同じ感覚で下地処理をしようとするとあっという間にボディをダメにしてしまいます。まずはサーフェイサーを何層もかけて、素材自体の強度を上げる必要があります。サフはいわば薄く溶かれたパテですので、塗り重ねる程に強度が増します。ただ厚くかけるとその分モールドも埋まってしまうので、サンドペーパーを当てられる強度になったらモールドを彫り直しましょう。彫る際はカッターやケガキ針で、なるべく力を入れず何度もなぞるようにして彫り込んで行きます。継ぎ目の処理などは、通常のプラキットと同様に行いましょう。
どの素材でも当てはまりますが、ペーパーキットで最も有効なディテールアップは配管や手すりの追加です。真鍮線を折り曲げて配管を施すことで、紙製であることが分からなくなるシャープさが得られます!

塗装はブラスやプラキットと同様に行えば問題無しです。下地処理で一度モールドを彫り直していても、少し厚く塗装を吹くとあっという間にまた埋まってしまいますので、出来るだけ少ない回数で色が発色出来る様、最適な塗料の濃度に調整して挑みましょう!
今回は半光沢での仕上げとしました。ウレタンコートの重厚な光沢とはまた違った、時代背景を感じさせる落ち着いた光沢がこの車輛に似合いますね。

完成した車輛は、配管や手すりの追加の甲斐あってブラスキットにも劣らない仕上がりになりました!
様々な時代の車輛キットを集めると素材がまちまちになってしまうのが時折悩みにもなりますが、きちんとした行程を踏みポイントをついたディテールアップを施せば高い水準で完成させることが出来ます。NAGAEアートプロダクションでは素材問わず綺麗な完成品に仕上げますので、気になるキットがございましたら是非ともお気軽にご相談下さい!