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新京成8000形電車
・東京都 Y.Y 様 ご依頼品
・ホビーモデル  1/80 Scale (HO) ブラスキット

千葉県の松戸ー津田沼間を結ぶ私鉄、新京成電鉄。戦前に旧陸軍が演習用線路として使用した路線を民間に払い下げたため、1時間程で往復出来る短い区間の中に数多くのカーブが存在する事で知られています。
今回製作した8000形電車は1978年に登場した車両で、それまで京成線の車両を改造して運用していた新京成電鉄としては初の専用の新規車両となりました。
車体色は3パターンが存在し、今回は最初期のキャンディピンク色にマルーンの塗り分けが入るツートンカラーを再現しました。最も有名なのはクリームと茶で塗り分けられた車両なのでカラーリングが混同されがちですが、この色味の違いが初期型の最大の特徴なのです。
それでは製作して行きます!

今回はカラーに合わせて車両の仕様もまた初期の状態に合わせる加工を施しています。外見上での最大の違いは中間車のパンタグラフが1基である点で(2次車以降は2基のパンタグラフ)、それに伴い配管はもちろん屋上機器の位置すべてが異なります。実車の設計図を参考に測り、実車と同様の位置になる様に穴を開け直した上で配管等のディティールアップを施しました。ヒューズ管はキット同梱のパーツでは形状が合わない為、専用にご用意して頂きました。
キット自体は一見シンプルに見えますが、奥まった窓を持つ特徴的な前面はプレス部品の組み合わせですので、位置がずれない様慎重にハンダを流していきます。キット状態のままですとヘッド・テールランプのケースが裏側でぶつかるので、干渉しない様削った上でセットします。
ちなみに通常ですと弊社は走行モデルとして鉄道模型を製作致しますが、今回はお客様のご希望でディスプレイモデルとして製作しました。

最初期の再現のため、色味にも拘ります! お客様からイメージに最も近い色味の写真をピックアップして頂き、それに合わせて調色したカラーを塗装します。塗り分け自体はシンプルですが、前面のHゴムの塗り分けがし辛い為、エアブラシと筆塗りを要所で使い分けて仕上げます。
デカールは初期の車両に合わせた車番を貼りますが、キット付属の水転写デカールには該当の番号が無く、切って組み合わせようにもデカールの余白が気になってしまうので、ここは弊社でデカールを製作した上で貼り込み対応しました。
そして大事なのは、前面の方向幕! ここもキット付属のものでは形が合わない上に立体感に欠けるので、厚みが異なる紙を組み合わせて印刷・カットしてなるべく実車の雰囲気が出る方向幕を製作しました。

完成した8000形は、新京成電鉄の顔とも言える貫禄をもった美しい完成品に仕上がりました!