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東急電鉄5200系電車
・東京都 K.M 様 ご依頼品
・カツミ  1/80 Scale (HO) ブラスキット

日本で初めてステンレス車両として知られる車両が、この東急5200系です。
車体に多数のコルゲート(横に走っている凸ライン)が配された外見から、「湯たんぽ」と呼ばれたり、アオガエルの通称で親しまれる東急5000系の流れを汲んだ前面構成から、「ステンレスガエル」と呼ばれたりもして、多くの方々に愛されました。
この車両は1959年までに4輛生産され、導入当初は東急東横線で使用されました。時期によっては5000系と組み合わせた混成編成で運用もされ、ステンレス車両の中に突然緑色の車両が混じる事もしばしばありました。
今回製作した車両は、1984年に目蒲線に転属した時期を再現致しました。この時期ではサハ5251を外した3両で編成され、前照灯が白熱灯1灯からシールドビーム2灯に変更されており、もちろん当作例ではその部分をしっかり再現しています。
それでは製作に入ります!

カツミ製の東急車両は構成がシンプルで、作りやすい部類のキットになります。
注意点は、前面を中心に各所に配されている手すり!
キットには入っていない為、忘れず取付けるのももちろん重要ですが、正確な間隔と取り付け角度が、完成度に大きく影響します。
屋根の配管もそれなりに入っている為、実車の資料を参考にしっかり取付けていきます。(人気のある車両なので、この時期の車両にしては資料探しが比較的容易でした。)

塗装は如何に表面のステンレスボディを再現するかにかかっています! 今回は迷わずガイアノーツカラーのステンレスシルバーを選び、お客様からのご指定でコルゲートから下の部分はダークステンレスシルバーで塗りわけています。ステンレスシルバーはライトとダークがあり、それぞれ平面から見ると大きな差異がないシルバー色なのですが、角度をつけるとハッキリ色の差が出る塗料なのです。
通勤車輛なので、ボディと屋根の塗り分けが終われば終了・・・と言いたいところなのですが、実はこの車輛はちょっと変わった塗り分けが一カ所ございます。そこは前面向かって左上! 屋上整備の利便の関係か、この部分だけ屋根のグレー色になっており、シルバーが突然途切れているのです。他のステンレス車輛でも中々見られないチャームポイントですので、忘れず塗りわけましょう。

最後は半光沢をかけて、重厚感ある雰囲気に仕上げました!
金属地の表現はお客様それぞれで異なるこだわりをお持ちで、ウレタンでキラキラに仕上げたい! という方から、今回のように半光沢やつや消しで落ち着いた雰囲気に仕上げたいと仰る方まで、様々なご要望を頂いてきました。
鉄道史に置いても外せない車輛ですので、お客様のこだわりを最大限反映させて、実車の魅力を存分に込めた一作に仕上がりました。