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東武8000系電車ツートンカラー
・埼玉県 K.A 様 ご依頼品
・カツミ  1/80 Scale (HO) ブラスキット

1963年から運用が開始され、現在も改修を重ねて走り続ける【私鉄の103系】の異名で愛され続ける車輛が、西武鉄道の8000系です。20年間で700輛強という私鉄では異例の生産輛数から、【私鉄の103系】の名を得ました。あまりに輛数の多さに4桁番号では管理出来なくなり、5桁へ引き上げられたインフレナンバー車輛でもあります。
今回再現した車輛は登場時のツートンカラー・・・を現代に復元した車輛です。このカラーは見る人の印象や光源の具合で色の解釈が大きく異なり、完成品も発表される毎に色が少しずつ違っている車輛でもあります。今回はお客様が撮影した資料をベースにカラー及び仕様を再現しました。

いわゆる通勤車輛なので、組立てに悩む要素は少ないです。
先頭車輛の前面はジャンパ栓の取付けの有無があるため形状が少し異なります。いっぺんにキットを組立てる際は気をつけましょう。配管に関する指示は説明書に記載されており、ブラスキットで最も頭を悩ませる点である雨どいの取り付けも、取付け治具が標準で付属しているので歪みや反りを気にする事無く綺麗に組立てられます。カツミ製らしいフォローが行き届いたキットです。
お客様からのご指定で車外スピーカーや運転席のディティールアップを施しますが、いずれも塗装後の組立てで取付ける部品なのでハンダ付けの段階ではまだ出番はありません。説明書通りに組立てましょう。
因みにこのキットは専用の椅子が付属されており、3席分と4席分のブロックを必要に応じて接着して組み合わせて行く内容になっています。説明書に合わせて組み合わせを作って行きましょう。袖も入っているので実物感が良くでています。

鉄道模型の難関であり見せ場となるのが塗装です! 前途の複雑な色合いのツートンカラーを再現すべく、お客様より預かった写真資料に合わせて調色します。調色もひと苦労ですが、このまっすぐ走るラインの再現も大変です。先にベージュを吹いてからマスキングしてオレンジを塗りますが、少しでもテープが曲がってしまったりズレてしまったりすると後で修正が困難になります。特にオレンジは発色が悪いので、重ね吹きが必須となる色です。余計な段差を作らない為にも、一発で決めたい所ですね。真ん中のラインは窓との間隔を均等に、下のラインは靴刷りぴったりにテープを合わせればズレにくくなります。
今回はお客様のご要望で、ラッカーの光沢で仕上げてあります。
車体側面には車番をインレタで貼り込んでいますが、この白地のインレタはキットに付属しておらず、別の東武車輛から流用したものです。単品販売がされていない為、今回使用した材料で最も調達が難しいアイテムかも知れません。

組立ては封入されている箱毎の部品そのままに合わせて行けばまず間違える事はありません。前面のガラスの切り出しは採寸が説明書に記載されているものの少々シビアなので、指定サイズぴったりに切り出しましょう。この時にいよいよ運転席や車外スピーカー等を取付けます。
完成した車輛は、半世紀を経て蘇ったツートンカラーをたたえた美しい姿に仕上がりました!