神奈川県 T・M様 ご依頼品
マスターピース HOゲージ
横浜市電1600系

クリックで画像
が表示されます
   ↓


この車輌を製作するにあたり、インターネット上で様々な情報を集めて分かった事があります。

昭和時代に活躍した首都圏の路面電車は、その車輌が引退しても、どこか地方都市の軌道で新たな人々の為に活躍する機会もあるのですが、横浜市は廃線後も車輌たちを他線に譲る事はしませんでした。その為、この車輌は『横浜市内』しか運行していなかったにも関わらず、全国各地にファンがいるという事に気がつきました。

勿論、資料としては横浜市交通局が『横浜市電保存館』に様々な形式の実車を保存しているので有り難くはあったのですが、お客様がご希望する形式のカラーが保存車と一致しなかったため、参考にした程度でした。

それにしても、明治時代から大正、昭和と68年間という長き歴史を持っていた路線なだけに、多くの人々が利用し、横浜という街で育った子供たちが巣経っていった先で、当時を振り返るとそこに横浜市電があったのでしょう。本当に多くのホームページやブログ、写真や画像を見る事が出来ました。


路面軌道車はその独特のフォルムのため、台車に覆い被さるように本体が載ります。
そのため、製作途中で車体と床板のバランスを考慮して何度も仮合わせをしながら、ハンダ溶着位置や台車の振り範囲を調整します。

各々の組立てが済んだら、今度は塗装です。
この時代のバスや軌道車は特に乗降扉が奥まっているのですが、このキットではそこまで良く再現されてしまっているので(いや、良い事なんですが、塗装の際には、ちと面倒・・・)、マスキングは小技を使いながら、抜かり無くしっかりと被せていきます。
ここで経験とノウハウがハッキリと物を言います。例えば、直線一本のマスキングテープを只の平面にはるならば、普通の人でもなんとか貼れるでしょう。(それでも狙ったラインに一直線に貼るのは実際にやってみると意外と難しいはず!)
しかし、それをドア等のモールドや凸凹のある上に貼りながら直線を維持するのは、正に技術が必要なのです。

さて、仕上げは今回もウレタンクリアーですが、ここで豆知識♪
ラッカークリアと比べて耐光性・耐蝕性に優れたウレタンクリアーは、巧く使えば退色を防ぐだけでなく、細かな傷から下の塗装膜を守ってくれます。ウレタンクリアーの塗膜層に付いた傷なら『研ぎ出し』を行なう事で、表面の傷を無くすだけでなく、いつまでも完成時と同じ輝きを取り戻す事が出来るのです。


と、言う訳で完成です!
まるで『横浜市電保存館』に展示されているような(車体番号は保存車輌と同じですが、カラーリングが違う事がお分かり頂けるはずです)美しい車輌となりました。
「走行もさせるけど、殆どは飾っておくことが多いかな・・・」という方は、是非弊社に製作のご相談を頂きますよう、お待ちしております。